Python3とDjango2の環境を構築する

このレッスンでは、Djnagoで開発を進めるために必要な環境を構築します。

Djangoで開発をするためには、お使いのパソコンにPythonとDjangoがインストールされている必要がありますので、一緒に準備しましょう。

このチュートリアルでは、Python3.6とDjango2.0.2を使って開発します。3.6や2.0.2というのは、それぞれのバージョンのことです。

Pythonをインストール

まずはPythonをインストールしましょう。

すでにPython3.6がインストールされていればこの作業は必要ありません。

前のレッスンで学習したコマンドラインを開いて、python3 --versionコマンドを実行してください。

コマンドライン

$ python3 --version
Python 3.6.3

このように、Python3.6.-と表示されれば必要なバージョンのPythonはインストールされています。最後の一桁はどの数字でも大丈夫です。

これが表示されない場合は、インストールをしましょう。

まずは、こちらのページ(https://www.python.org/downloads/)の「Download Python 3.6.-」というボタンからダウンロードしてください。

次に、ダウンロードしたファイルをクリックして開き、インストールを実行してください。

ここまで完了したら、もう一度先ほどのコマンドを打ち、Python 3.6.- と表示されることを確認してください。

Pythonをインストールできたら、せっかくなので少しだけ使ってみましょう!

コマンドラインでpython3というコマンドを打つといくつか文字が出てきた後に>>>という文字が表示されるはずです。ここにPythonのコードを書くことができます。

コマンドライン

$ python3
  ・・・
>>>

まずは簡単な計算をしてみましょう。4+5と入力してEnterを押してください。

コマンドライン

$ python3
  ・・・
>>> 4+5
9

計算結果が返ってきましたね。Pythonのコードですので、もちろん掛け算や割り算、剰余の計算結果も調べることができますし、文字列を出力することも可能です。

コマンドライン

>>> 3*5
15
>>> 10%3
1
>>>print ('DjangoBrothers')
DjangoBrothers

変数やリスト・辞書のほか、文字列の長さを調べるlen( )等の組み込み関数を扱うこともできますので、色々試してみましょう。

コマンドライン

>>> site_name = 'DjangoBrothers'
>>> print (site_name)
DjangoBrothers
>>> len(site_name)
13
>>> list = ['orange', 'apple', 'banana']
>>> print (list[0])
orange
>>> city = {'Japan':'Tokyo', 'Spain':'Madrid', 'Canada':'Ottawa'}
>>> print (city['Japan'])
>>> Tokyo
>>> 3 < 2
False
>>> 10/2 < 7
True

うまくできましたか?うまくできたならいいのですが、残念ながらプログラミングをしていく上では、自分の思った通り動かずにエラーが出てしまうことが多々あります。そんな時は、落ち着いてエラーメッセージを読むようにしましょう。上手くいかない原因は、エラーメッセージに隠されています。

それでは、実際にエラーメッセージを表示させるため、試しにprint (color)と打ってEnterを押してみてください。

コマンドライン

>>> print (color)
Traceback (most recent call last):
  File "<stdin>", line 1, in <module>
NameError: name 'color' is not defined

このようなエラーが出たと思います。1番下の行に「NameError」とメッセージが表示されていますね。メッセージを見るとname 'color' is not definedと言っています。これは変数名「color」が定義されていないので、出力することができませんよという意味です。このエラーを解消するためには、変数「color」に何か文字列などを代入してあげれば良いことがわかりました。

コマンドライン

>>> color = "Red"
>>> print (color)
Red
>>> 

このように変数「color」を定義することでエラーが解消されました!

Djangoでの開発もそうですが、うまくいかないときはエラーメッセージを読んで、エラーを解消しながら開発をしていきます。エラーメッセージの意味がわからないときは、検索して調べたり、プログラミングの先輩に相談してみてください。あなたがこれから遭遇するであろうエラーのほとんどは、既に他の人が経験済みのものですので、先輩に頼るのが習得への一番の近道です。

では、一旦Pythonの入力モードを閉じましょう。quit()コマンドで終了します。

コマンドライン

>>> quit()
$

仮想環境を作ろう

Pythonのインストールができたら、いよいよDjangoのインストールです!

ただその前に、「仮想環境」というものについて説明します。

仮想環境って?

Pythonを使って複数のプロジェクトを同時進行で開発する場合は、あるプロジェクトではPython2を使って開発したくて、もう一つのプロジェクトではPython3を使って開発したいという場合があります。こういった場合、各プロジェクトに応じてそれぞれの開発環境を用意し、環境を切り替えながら開発していくのが一般的です。この開発用に作る環境を、「仮想環境」と言います。仮想環境を複数作ることで「プロジェクトAではPython2を、プロジェクトBではPython3を使って開発する」という切り替えができるようになるのです。

仮想環境があれば、Djangoにおいても「環境AではDjango1、環境BではDjango2」といった具合で環境の切り替えができます。また、開発を進めていく中で、コンピュータに様々なライブラリ(便利な機能を簡単に使えるようにしたプログラムのこと)をインストールすることがあるのですが、そのライブラリを必要な仮想環境にだけインストールすることで、全てのプロジェクトに影響を及ぼすことを防ぐこともできます。

それでは、実際に仮想環境を作っていきます。

仮想環境を作る前にまずは、このチュートリアル用にディレクトリを作りましょう。ディレクトリを作る場所はデスクトップ等、どこでも構いません。

コマンドライン

$ mkdir DjangoBros
$ cd DjangoBros
$ pwd
/DjangoBros

「DjangoBros」というディレクトリを作ってそこに移動しました。現在のカレントディレクトリは「DjangoBros」です。現時点では、この中に何にもディレクトリやファイルを作成していないので、ここでlsコマンドを実行しても何も表示されないことを確認してください。

それでは、このディレクトリの中に仮想環境を作ります。

仮想環境を作る方法はいくつかありますが、今回はpython3 -m venvコマンドを使います。

コマンドラインにpython3 -m venv djangobros_venvと入力してください。

これは、Python3を使って「djangobros_venv」という名前の仮想環境を作る、という意味のコマンドです。「djangobros_venv」の部分は自分の好きな名前を指定しても大丈夫です。ちなみにvenvは、Virtual Environment(仮想環境)の略です。

DjangoBros/

$ python3 -m venv djangobros_venv

ここでもう一度lsコマンドを実行すると、「djangobros_venv」というディレクトリができていることが確認できるはずです。

これでDjangoBrothers用の環境を作ることができました!この環境に対してDjangoをインストールしていきます。

Djangoをインストール

今は、環境を作っただけですので、まずはこの環境の中に入る必要があります。以下コマンドで環境の中に入ることができます。

このコマンドは、仮想環境(djangobros_venv)がある、一つ上の階層で実行してください。今回の場合だと、「DjangoBros」ディレクトリをカレントディレクトリにした状態で実行してください。

DjangoBros/

$ source djangobros_venv/bin/activate
(djangobros_venv) $

コマンドがうまく実行されると、$の前に(djangobros_venv)のような文字が出ます。これが「仮想環境の中にいる」状態を表しています。

この状態でDjangoをインストールします。

Djangoをインストールするためには、pipというパッケージ管理システムを使います。パッケージ管理システムとは、ライブラリやパッケージを簡単にインストールしたり、バージョン管理したりできるシステムのことです。pipは、Pythonのパッケージ管理システムです。

まずは、pipを最新のものにアップグレードします。

DjangoBros/

(djangobros_venv) $ pip install --upgrade pip

次にpipを使ってDjangoをインストールします。pip install djangoコマンドで、最新のバージョンのDjangoをインストールすることができます。

DjangoBros/

(djangobros_venv) $ pip install django

また、下のように==を使えば、バージョンを指定してDjangoをインストールすることができます。

DjangoBros/

(djangobros_venv) $ pip install django==2.0.2

pythonコマンドでPythonのコマンドプロンプトを起動し、Djangoがちゃんとインストールされているか確認してみましょう。以下の手順でコマンドを打つことで確認できます。

DjangoBros/

(djangobros_venv) $ python
>>> import django
>>> django.get_version()
'2.0.2'
>>>

「'2.0.2'」が現在使っているDjangoのバージョンです。確認できたらquit()と打ってコマンドプロンプトを終了します。

DjangoBros/

(djangobros_venv) $ python
>>> import django
>>> django.get_version()
'2.0.2'
>>>quit()
(djangobros_venv) $

これで環境構築は完了です!

現在いる仮想環境から抜け出したい場合は、deactivateコマンドを使います。

DjangoBros/

(djangorbos_venv) $ deactivate
$

deactivateコマンドにより、(djangorbos_venv)が消えていれば、ちゃんと仮想環境から抜け出せています。

Djangoは仮想環境内にインストールしていますので、当然仮想環境から抜け出した状態ではDjangoを使うことができません。開発する際は必ず仮想環境内に入ってください。

このレッスンはこれで終わりです。慣れない言葉がたくさん出てきて疲れましたよね。こまめに休憩をはさみながら進めてくださいね。いよいよ次のレッスンはプロジェクトの開発です!

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